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お友だちを叩いてしまう…理由と対応方法

2024.07.30

皆さん、こんにちは!保育士のななです。

「お友だちや先生、お母さんを叩いてしまう」「注意してもなかなか伝わらない」

そんなお悩みはありませんか?

「他者を叩いてしまう」お子さんへの対応方法をご紹介します。

コネットのアドバイザー全員が登録し学んでいる「かめスク」では、6月にABA(応用行動分析)を学びました。

今回の記事では、ABAの手法も使用しながら、やめてほしい行動に対してどう対応するかを考えていきます。

 

叩いてしまう理由

 

子どもたちの行動には、必ず理由や背景があります。

行動を注意したりやめさせたりする前にまずは理由を考えてみましょう。

・お友だちと遊びたい

・お友だちやお母さんの反応を楽しんでいる

・自分を見てほしい、注目を集めたい

・叩く感覚を楽しんでいる

などが叩く理由として考えられます。

理由は1つではなく、複数あるかもしれません。

行動の理由や背景を考えながら、対応方法を変えていきます。

 

対応方法

 

 

➀お友だちと遊びたい

お友だちと関わりたいけれど、どう関わってよいかわからなかったり力加減が上手くできずに、誤解されてしまっている場合があります。

・「叩くんじゃなくてよしよしだよ」と伝える

・見本を見せたり、手添えしたりして力加減を身に付けられるようにする

・「いれて」「かして」など、気持ちを代弁し、言葉で伝えられるようにする

などがおすすめです。

 

②反応を楽しんでいる、注目を集めたい

「叱る」というのもお子さんにとっては「嬉しい注目」になってしまっているかもしれません。

注目を集めたい場合は、増やしたい行動があったときには反応し、それ以外の場合は反応しないのが基本です。

反応しないと、一時的により行動が悪化してしまうことがあります。

より強い力で叩いたり大きな声で泣いたりして注目を集めようとする可能性もあります。

しかし、ここで反応してしまうと、「強く叩くと注目してもらえる」と誤って学んでしまいます。

言葉で伝えるなど増やしていきたい行動の方法を伝えていきます。

 

③叩く感覚を楽しんでいる

叩いたときの手の平の刺激が心地よく、繰り返しているケースもあります。

手を叩いて拍手するなど、叩く以外で刺激が得られる方法を伝えていきます。

粘土や砂遊び、新聞紙遊びなどの触覚を使った感覚あそびや戸外で思い切り体を動かして気持ちを発散するのもおすすめです。

 

基本のスタンス

 

➀反応によって対応を変えない

大きな声で泣き叫びながら「お菓子を買って」等言われると、買って落ち着くなら買ってしまおうかな…など考えることもあるかと思います。

どうしても激しい行動を目にすると対応を変えたくなることもありますよね。

ただ、危険がある場合以外は子どもの反応の大きさによって対応方法を変えないのが基本です。

より激しく行動することで要求が通ると子どもが感じると、どんどん行動がエスカレートしてしまうからです。

 

②行動に着目する

反応しないのは「よくない行動」です。

お子さんの存在を無視や否定するのではなく、行動を変えていきましょう。

 

③できているときに認める

増やしたい行動があったときには大いに褒めましょう。

良くない行動をしているときに比べて、できているときは見逃されがちです。

少しでもよい状態の時にはすかさず声をかけていきます。

 

行動の理由から考えてみよう

どうしてもよくない行動を目にすると、「なんとかやめさせないと…」と思ってしまいます。

でもまずは「なぜその行動をとっているのか」を考え、お子さんを理解しようとすることが大切です。

一人で考えるのが難しい場合は、コネットのアドバイザーにも相談してみてくださいね!

 

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